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2015.01.11

2015年のはじまりに

 

 

新年おめでとうございます。

旧年中はご愛顧いただきありがとうございました。

本年もよろしくお願いします。

さて、恒例の昨年の振り返りです。

2014年はカワイイファクトリーにとって、まさに激動の年でした。

 

冬から春――

新規事業といいますか、第2の創業を果たすべく事業計画書を生まれて初めて作成しました。タイトルは「カワイイ ブレッド&コーヒー 事業計画書」。

八丁堀に食事パン専門の自然派系パン屋カフェをオープンさせる事業です。

 

前年に関わった遠山正道さんの著書『やりたいことをやるというビジネスモデル』を教科書に、コンセプト、収支計画、今後の見通しを練り、商圏調査もやってみました。オフィスの近くにほぼ理想に近い物件を見つけることができたこと、人材の見通しがついたことでビジョンは現実に向かって歩き出しました。

 

資金調達は、ファンドの形をとりました。この形を取ることでビジョンに対する賛同がどこまで得られるのか、空回りしていないかを確認することができ、事業の実現をより確実なものにすることができました。

 

その傍らで、恒例の編集仕事、平凡社「デザイン事典2014年版」の巻頭特集も例年通りの刊行ができました。この年の特集は『「弱い」デザイン 』。非常に抽象的なテーマで難航しましたが、デザインというコンテクストを用いて今日的なテーマに切り込むことができたかなと思います。

春から夏――

カワイイファクトリーとトゥルーリングの事業を統合し、法人をカワイイファクトリーに1本化しました。

 

フジテレビプロデューサーの桜井郁子さんが退職記念としてまとめた子ども時代の作品集『Dreamed The Dream in The Dream 1957-1967 画家にならなかった少女の画集』をトゥルーリングより刊行しました。この時期に合わせ、茅場町・森岡書店にて原画展も開催しました。昔の子どもの絵はなんてジャーナリスティックなんだろうと驚きました。いや、桜井さんの才能なのでしょう。

 

一方で店舗の改装工事、トレーニングやリサーチを経て、7月14日に「カワイイ ブレッド&コーヒー」がオープンしました。

DMには我々の宣言文を掲げました。「ひとは本のみにて生きるにあらず」。

かつて社会主義者の堺利彦が「売文社」を設立し、パンとペンの両立を叫んだように。

 

夏から秋――

小学館の創立90周年記念企画、『日本美術全集 9巻 室町時代 水墨画とやまと絵』刊行。監修を島尾新さんが担当したこの大型本は前回の「16巻 幕末から明治前期」からちょうど1年後に完成。今までにない切り口による室町絵画の編纂に編集として関わりました。

 

カワイイ ブレッド&コーヒーという場所を介して顧客の皆様にどれだけ優雅で知的な生活を提供できるかが試されていました。実際はオフィスと店を行ったり来たりする日々、たった二人で店を切り盛りするスタッフが倒れはしないかと弁当を差し入れたり、レジを手伝ったり、笑ったり、緊張したり、疲れたり、泣いたり。編集という仕事だけをしていたならば絶対に遭遇しないさまざまなことを体験しました。

 

秋から冬――

新たなそして大型書籍企画の編集が始まりました。刊行は2年後。あるデザイナーの集大成ともいうべき作品集です。その他にも今年刊行すべく準備をすすめる写真集やアーティストブックなどがかたちになってきました。

 

カワイイ ブレッド&コーヒーでは三田村光土里さんのアートイベントや、舟遊びみづはさんのイベントに協力しました。

 

覚悟と本気度が試される1年でした。

オープンと同時に一般公開したCBCのFacebookページもまもなく「1000いいね」に達します。 

もう後戻りはできません。 

 

 2015年も、よい本とパンとコーヒーを通して都市生活者のための「知と共に優雅に生きる」をお手伝いしていきたいと思います。

 

変わらぬご愛顧をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2015年1月