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2015.07.21

ケルン、TASCHEN社訪問記・その1

 
 
7月第2週、出張でケルンに行ってきました。
いま編集中の書籍の進行スケジュールなどをネゴシエーションする目的で、版元であるタッシェン社で2日間を過ごしました。
 
タッシェン社は1980年に創業。創業者のベネディクト・タッシェン氏は18歳でコミック書店をオープン、その後美術書出版に乗りだし、高品質だけれど手頃な価格のアートブックを12カ国以上の言語バージョンで量産・販売するスタイルを確立し、90年代後半には、ドイツのみならず世界で最も成功した出版社のひとつと言われるようになりました。
 
2000年代以降は、コレクター向けの高額なリミテッド・エディション ・シリーズに力を注いでいるようですが、それでも、10ドル代のアイコン・シリーズも継続していますし、建築、デザイン、写真、映画、音楽、ライフスタイル、エロチカと多分野の書籍を刊行しています。
 
そんなタッシェン社のケルンにある本社を訪問できることになり、 私はミーハー的にたいへん盛り上がっていたのです。
 
社屋は、内部を完璧にリノベーションした、1900年に建てられた邸宅。
第2次大戦中に空爆された歴史をもつケルンでは希少な物件です。 
担当者を待つ間に通された部屋に入るなり、ショック。
正面すぐに、マーク・ニューソンがデザインした特製スタンドに乗ったアニー・リーボビッツの「SUMO BOOK」。 そのむこうにガラス天板の巨大なダイニング・テーブル、それを取り囲むマルセル・ブロイヤーのチェスカ・チェアが1ダースはあったか。テーブルの上には新刊が整然と並んでいるのは言うまでもありません。
テーブルの両サイドの壁に、それぞれ5×4メートルはあろう巨大なペインティングが掛かっているのに度肝を抜かれていると担当者・シモーネさんが現れ、御挨拶をしているうちに作家を聞き忘れました…… (つづく)