執筆

2010.02.26

ニッポンの女性アーティストたち。

 
 
先週、2月20日(土)に発売された『FIGARO japon(フィガロジャポン)』3月5日号(阪急コミュニケーションズ刊)の「DOCUMENT」欄において、カワイイファクトリーのメンバー、中山真理が取材・文を担当した。

「ニッポンの女性アーティストたち」と題した記事のテーマは、今後が期待される日本の女性アーティスト。1970年生まれ以降の現代美術作家に絞り、編集部と協議を重ねて6人を選出した。それぞれの作品をできるかぎり多めに掲載している。

取り上げた作家は——ムラタ有子、長井朋子、宮永愛子、青木陵子、木村友紀、三宅砂織。ムラタと長井のペインティングはそれぞれが動物をモチーフにしていながら、作風がまったく対照的なのがおもしろい。二人とも女性の共感を呼ぶ画家だ。

宮永愛子は昨年の新国立美術館で行われたアーティストファイルでの展示が印象的だった。ナフタリンを使って白くてもろいオブジェを制作するのだが、そのはかなさが見るものを引きつける。2009年、FOIL からドローイング集を出版したのが記憶に新しいのが青木陵子。繊細で透明感のあるドローイングは果てしない物語のように、これからも続くだろう。

そして木村友紀。今回唯一のコンセプチュアル作家といってもよい彼女は、ドイツで見つけた一枚の古い写真からイメージを広げた近作についてのコメントを寄せてくれた。三宅砂織は、フォトグラムという写真の原理を利用した技法を使い、幻想的な少女たちの世界をモノトーンで表現する。年明け早々には今年のVOCA展で最高賞を受賞することが内定し、タイムリーな紹介となった。ちなみに、VOCA展とは国内のキュレーターが推薦する新人作家を発表するグループ展。日本の現代アートの動向を探る上でけっこう注目されている展覧会だ。

女性誌だからこそ実現したセレクションともいうべき今回の記事は、あえて男性視点をはずし、女性の視点でとらえたときにしっくりくる作家を選んでいる。
作品もさることながら、それぞれのコメントや一問一答も興味深い。